AWS 配信

会社のイベントをクラウドから配信したらメリットあり過ぎた。1回の配信に掛かる費用も計算してみました。

はじめに

くどうです

前回、Teamsを利用してクラウドから配信しよう見たいなことを書きました。

https://level69.net/archives/27811

そこで、今回は実際にやったレポートを上げておきたいと思います。

会社のイベントなのでやりたい放題です。
いや、嘘です。
https://irettechlabo.connpass.com/event/190662/

配信環境

配信するクラウドはAWS EC2を利用しています。
材料としてはTeams、OBS、AWSといった感じです。

ざっくり登場人は、スピーカーが2名、司会者、配信者(オペレーター?)でした。その他スタッフもいましたがあまり関係ないです。見守り隊です。

今回。配信者・・・要は私は何もしない感じにしたかったので司会者に画面の切り替えを行ってもらうことにしました。
司会者に行ってもらうことで、進行と同じタイミングで画面の切り替えを行え、そのタイミングがスピーカーにも分かりやすい大きな利点があります。
配信中は監視する必要はありません。リモートデスクトップは切断していても問題ないです。
配信者はあくまでも何かあった時の保守管理対応に徹します。

仕組みとしてはブラウザでOBS Web(Web Socket経由)で接続して切り替えてもらいます。
また、OBS Webはブラウザで操作できるのでスマホで操作してもらいました。
スマホを利用することで、PCでの操作に左右されない利点があります。

ただしOBSのシーン設定は、イベントのタイムラインに沿って司会者が切り替えやすいように作りこんでおくことと、事前のリハが重要になります。

イベントの配信

イベントの配信自体はOBSからYoutube Liveへの配信です。
ここら辺は通常通りの設定です。

TeamsのTipsとして以下を守ると良いと思います。

  • Teamsのカメラは常にONにしておくこと(NDIを利用しているのでON、OFFするとなかなか表示されなかったりトラブルのもとになるので)
  • 関係ない人はミュート(TeamsのNDIは音声チャンネルを分けれず全部Youtubeに配信されるため)

AWS EC2にリモートデスクトップで接続した画面です。
Teams、OBSが立ち上がっています。あとブログ用にトラフィックを取得するためツールが立ち上がってます。

今回のイベントはセキュリティ特集ということでセキュアスカイテクノロジーさんの鈴木さんに登壇していただきました。
共有資料とカメラの映像はNDIでTeamsから取得しています。

あとは司会者に進行と画面の切り替えを行ってもらい、滞りなくイベントを終了しました。

1回の配信に掛かる費用

クラウド上から配信するにあたり気になるのが料金だと思います。
料金を計算するため実際にトラフィックを測定しました。

あと、ざっくりな計算になります。
他の要因などにより金額は左右されます。あくまでも目安と考えてください。

さて計算していきます。
1USD = 105円で計算しています。

今回利用したEC2(東京)のインスタンスサイズは[ g4dn.xlarge ]です。
利用時間は16:00-20:00の4時間です。
0.894USD x 4時間 = 3.576USD
日本円 3.576USD x 105円 = 375.48円
まぁ375円とします。

次にトラフィックです。
ダウンロード(イン)は無料なので無視します。
アップロード(アウト)を計算していきます。

アプリ別と時間別で確認していきます。

アップロード元となるアプリは主にOBSです。
あとリモートデスクトップのトラフィックもあります。

時間別では実際に配信が始まってからのトラフィックが増えています。

時間差で画像をキャプチャをしたので微妙に差がありますが
アップロードを約3GBとして計算します。

0.114USD/GB x 3 = 0.342USD
(計算上1GB/月、無料は無視しています)
0.342USD x 105円 = 35.91円
36円として計算します。

トータル
375円 + 36円 = 411円

ワンコインですね。

実際には他にもEIPとかEBSとか費用が掛かることを考慮してください。どう頑張っても1000円にならなと思いますが。
また、準備などにも費用が掛かることも考慮が必要です。
AzureやGCPでも似たいような金額になると思いますが、あくまでも上記の金額は目安として考えてください。

以上で今回のレポートは終了です。

まとめ

今回は社内のイベントでのクラウド配信をレポートしました。
クラウドから配信する場合でもワンコインで配信できるぐらいの安さ。
画面の切り替えを司会者が行えるメリットが、配信者、スピーカーにとって意外と大きいです。
配信する機会があれば試してみてはいかがでしょうか。

あとATEAM Mini Pro がヨドバシで74770円なので181回配信ができます(w
そういう問題じゃないけど(w

-AWS, 配信
-, ,