はじめに
前回はDocker HubのWebhookを利用して継続的デプロイを行う方法を紹介しました。ただし、Dockerイメージを自分でbuildする必要がありました。
-
Webhookを利用してWeb Apps for Containersに継続的なデプロイを構成する - 技術的な何か。
はじめに Web Apps for Containersで継続的なデプロイを構成する方法として、Azureでは3つ用意されています(他の手法もあります)。 デプロイセンターから確認することができます。
level69.net
これでは、開発者が更新のたびにbuildする手間が発生します。
そこで、GitHub を利用した方法を紹介します。これはAzureの機能を利用するのではなくGitHub ActionsとGitHub Container Registryを利用した方法です。
そのため詳細はGitHub のドキュメントに書かれておりAzureのドキュメントにはありません。またこれはGitHub にWorkflow(テンプレート)が用意されています。
流れは下記のようになっています。
前提条件
- Web Apps for Containerの環境
- GitHub を利用できる環境
- Azureに対する基本的知識
- GitHub に対する基本的知識
- Azure、GitHub アカウント
下記はテスト環境です。
構築手順については過去記事を参考
-
リバースプロキシとしてAzure Web AppsにHaproxyを導入してみる - 技術的な何か。
はじめに Haproxyでリバースプロキシを導入したいけど、仮想マシンのメンテナンスしたくないので他に方法はないのかということでWeb Appsを利用した方法を紹介します。 導入方法はいたって簡単です
level69.net
GitHub Actions
GitHub Actionsで設定を行います。
Actionsを開きます。
検索窓で「azure」で検索します。
表示される中で、Deploy a container to an Azure Web App
を設定します。
azure-container-webapp.ymlを追加されます(commit押して追加)
保存しても構いませんし、別タブで設定をおこなっても良いです。
下記のように設定方法が記載されています。
# This workflow will build and push a Docker container to an Azure Web App when a commit is pushed to your default branch. # # This workflow assumes you have already created the target Azure App Service web app. # For instructions see https://docs.microsoft.com/en-us/azure/app-service/quickstart-custom-container?tabs=dotnet&pivots=container-linux # # To configure this workflow: # # 1. Download the Publish Profile for your Azure Web App. You can download this file from the Overview page of your Web App in the Azure Portal. # For more information: https://docs.microsoft.com/en-us/azure/app-service/deploy-github-actions?tabs=applevel#generate-deployment-credentials # # 2. Create a secret in your repository named AZURE_WEBAPP_PUBLISH_PROFILE, paste the publish profile contents as the value of the secret. # For instructions on obtaining the publish profile see: https://docs.microsoft.com/azure/app-service/deploy-github-actions#configure-the-github-secret # # 3. Create a GitHub Personal access token with "repo" and "read:packages" permissions. # # 4. Create three app settings on your Azure Web app: # DOCKER_REGISTRY_SERVER_URL: Set this to "https://ghcr.io" # DOCKER_REGISTRY_SERVER_USERNAME: Set this to the GitHub username or organization that owns the repository # DOCKER_REGISTRY_SERVER_PASSWORD: Set this to the value of your PAT token from the previous step # # 5. Change the value for the AZURE_WEBAPP_NAME. # # For more information on GitHub Actions for Azure: https://github.com/Azure/Actions # For more information on the Azure Web Apps Deploy action: https://github.com/Azure/webapps-deploy # For more samples to get started with GitHub Action workflows to deploy to Azure: https://github.com/Azure/actions-workflow-samples
順番に実行していきます。
最初に発行プロファイルの取得します。ダウンロードします。中身はテキストファイルで認証の情報を含んでいます。
GitHub でSercretsを作成します。
Actionsのシークレットです。
- Name:AZURE_WEBAPP_PUBLISH_PROFILE
- Value:発行プロファイルの中身をすべて貼り付けます
保存します。
次にGitHub Personal access tokenを発行します。
GitHubの設定を開きます。
左のメニューから一番下のDeveloper settingsを開きます。
Personal access tokensを開きます。
新しくtokenを作成します。
以下の権限を与えるtokenを作成します。
- repo
- read:packages
発行された Tokenはメモしておきます。あとで見ることはできないので注意が必要です。
次にAzureポータルからデプロイするWeb Appsを開き、構成を開きます。
新しいアプリケーション設定を追加します。
- DOCKER_REGISTRY_SERVER_URL:https://ghcr.io
- DOCKER_REGISTRY_SERVER_USERNAME:GitHubのユーザー名
- DOCKER_REGISTRY_SERVER_PASSWORD:上記でメモしたToken
保存します。
azure-container-webapp.ymlを変更します。
env: AZURE_WEBAPP_NAME: your-app-name # set this to the name of your Azure Web App
your-app-name
をデプロイするWeb Appsの名前に変更します。
env: AZURE_WEBAPP_NAME: app102974301 # set this to the name of your Azure Web App
以上ですべての設定は終わりです。
デプロイ
レポジトリをgit clone
します。
そして、Haproxyをbuildするために必要なファイルを追加します。
ここでは、Dockerfile
とhaproxy.cfg
を追加します。
push した後にGitHub Actionsを確認します。Workflowが走っていることを確認します。
詳細を確認してDeployが完了するまで待ちます。エラーが出た場合は設定を確認してください。
デプロイの確認
最初に問題なくデプロイされていることを確認します。
# curl https://app102974301.azurewebsites.net backend1
Backend1にアクセスできています。
Haproxyの設定ファイルを変更しBackend2に通信するように変更しpushします。
数分待ちます。
# curl https://app102974301.azurewebsites.net backend2 設定が反映されていることを確認します。
以上で確認も完了です。
まとめ
意外とシンプルに構成が組めます。難しいイメージの強いCICD周りの設定ですが設定項目もすくなく、テンプレートが用意されているので簡単に実行することが可能です。
インフラ屋にはちょっとイメージ付かないところも多いんですよね。CICDって・・・
今回はGitHub Actionsを利用した方法の一つを紹介しました。他にもGitHub Actionsを利用した方法はありますので次回以降に紹介したいと思います。