はじめに
Azure Arcという話を耳にするようになりました。簡単に言ってしまうとAzure以外のサーバーを管理するものです。Windowsサーバー、Linuxサーバー、SQLサーバー、Kubernetes クラスターなどを一元管理できます。オンプレだけでなく様々な場所で動くようです。
今回はオンプレで動作させてみます。
準備
今回はWindows Server 2022で検証してみました。それ以外は特に必要ないです。
また、インターネット経由で行うこととします。VPNやExpreRoute経由でも可能です。
検証目的なので最小限の設定しか行いません。
Azure Arcの作成
Azure Arcの画面よりインフラストラクチャのサーバーを開きます。
単一サーバーの追加を行います。
前提条件を確認します。
リソースグループを選択します。ここでは新規作成できないので事前に作成しておいた方が良いかもしれません。
- 地域:任意ですが自分の地域を選択
- オペレーティングシステム:Windows
- 接続方法:パブリックエンドポイント
タグも特に設定しません。
最後にスクリプトがダウンロード出来るようになりますが、そのままダウンロードして利用するとエラーが出る場合があります。
エラーが出る理由として文字コードの問題があります。そのため、スクリプトはコピー&ペーストでps1ファイルを作成するのが良いと思います。
スクリプト作成後に対象サーバーのPowerShellで実行します。
PS C:\Users\Administrator> C:\Users\Administrator\Desktop\arc.ps1
詳細: Installing Azure Connected Machine Agent
詳細: Downloading agent package
詳細: Installing agent package
Installation of azcmagent completed successfully
time="2022-05-03T02:30:13+09:00" level=info msg="マシンをオンボードしています。通常は、完了するまで数分かかります。ネットワークとサーバーの負荷の状態によっては、さらに時間がかかる場合があります。"
To sign in, use a web browser to open the page https://microsoft.com/devicelogin and enter the code S2U3LSX6E to authenticate.
途中、ログインを求められます。
インストールが成功したら下記のようなメッセージが表示されますが、文字化けていますが気にしません。
time="2022-05-03T02:32:39+09:00" level=info msg="リソースが Azure に正常にオンボードされました" VM Id=937232b6-4bd1-4027-9cd5-9130531bb5ba
繧ェ繝ウ繝懊・繝峨&繧後◆繧オ繝シ繝舌・繧定。ィ遉コ縺吶k縺ォ縺ッ縲 ttps://portal.azure.com/#blade/HubsExtension/BrowseResource/resourceType/Microsoft.HybridCompute%2Fmachines 縺ォ遘サ蜍輔@縺セ縺・
あとはサーバーが実際に追加されていることを確認します。
最初の初期設定はこれで完了です。機能としては、Azureポリシーを利用したガバナンスの統一、更新プログラムの管理やログの取得など様々なものが用意されています。
まとめ
Azure Arcのインストールまでを確認しました。簡単に利用できることを考えると、様々なクラウドプロバイダも統一できると思います。意外と運用の効率化の手助けになってくれるのではないでしょうか。