はじめに
Kali LinuxはMicrosoft StoreからWSLでインストールできます。そこで、実は登場した当時は利用したことあるのですがそのころからは進化しているようなので確認してみたいと思います。
GUIベースで利用することが出来るようになっていました。
Kali Linux
Kali Linuxはセキュリティ関係者なら一度は触ったことがあるかもしれませんが、いろいろとツールが色々と入っているディストリビューションですね。
GUIで利用する方法は公式ドキュメントがあります。
Win-KeX
Win-KeXはGUIで利用するためのベースになるパッケージです。
apt update apt install -y kali-win-kex
起動モードは3つあります。
- Window Mode(Win-KeX Win)
- Enhanced Session Mode(Win-KeX ESM)
- Seamless mode(Win-KeX SL)
それぞれのモードを確認していきます。
Window Mode(Win-KeX Win)
kex --win -s で起動します。
┌──(root㉿DESKTOP-0N1SEQ2)-[~]
└─# kex --win -s
A WSLg socket exists that prevent KeX from starting.
Moving the socket now. This will not adversely affect WSL or KeX.
Password:
Verify:
Would you like to enter a view-only password (y/n)? n
A view-only password is not used
Win-KeX server sessions:
X DISPLAY # RFB PORT # RFB UNIX PATH PROCESS ID # SERVER
2 5902 12882 Xtigervnc
You can use the Win-KeX client to connect to any of these displays.
最初はパスワード設定を促されます。VNCでのログイン画面が表示されるので、設定したパスワードでログインします。

フルスクリーンで表示されます。

フルスクリーンを解除するにはF8で行います。Full Screenのチェックを外します。

Enhanced Session Mode(Win-KeX ESM)
kex --esm --ip -s で起動します。
┌──(kali㉿DESKTOP-0N1SEQ2)-[~] └─$ kex --esm --ip -s Please enter ESM password for user kali:
リモートデスクトップの接続画面が表示されます。

デスクトップが表示されることが確認できました。

rootで作業を行うとつながらない場合があります。

Seamless mode(Win-KeX SL)
kex --sl -s で起動します。
起動しませんでした。kali上では起動を確認できていますがWindowsの上部にバーが表示されません。
結構前から問題として確認されているようです。原因は分かりません。複数のPCで試しましたが同様の症状が出ているためWin11、Win10で再現されています。
一応、時計や計算機は起動します。


まとめ
Kali Linuxを有効に利用するにはGUIで利用するのが非常に効率的です。シームレスモードでは難点があるものの、Winモード、エンハンスセッションモードではKali Linuxの有効に利用できると思います。