はじめに
くどうです。
今回はちょっとセキュリティ方面の話です。
といっても難しい話ではありません。
みなさんはKali Linuxをご存じでしょうか?
セキュリティに興味を持っていないひとは知らないかもしれません。
Kali Linuxは「 Penetration Testing Distribution 」つまり、脆弱性診断を行うためディストリビューションなります。
またイメージはWeekly ISO Buildsになります。
https://www.kali.org/
Azure Marketplace, Weekly ISO Builds
https://www.kali.org/news/azure-marketplace-weekly-iso-builds/
重要
説明文の後にも出てきますが、脆弱性診断を行う場合はクラック行為ではないこと示すため事前申請が必要となります。
Azure Penetration Testing
If you are performing penetration testing, please refer to the Azure Testing Request for more information.
脆弱性診断を行う申請を、下記のサイトよりMicrosoftへ申請を行う必要があります。
https://security-forms.azure.com/penetration-testing/terms
また、AWS側へ診断を行う場合は下記のサイトでの申請が必要となります。
https://aws.amazon.com/jp/security/penetration-testing/
起動する
MarketplaceからKaliと入力する見つかります。
そこから立ち上げていきますが、Public Keyの登録ではなくPasswordを選択します。
Passwordで設定を行わない場合、ログインユーザーのパスワードが不明になるためご注意ください。
ログイン後にパスワードログインではなく、Keyでのログインに変更しましょう。って書いてますがオプションです。
パスワードでログイン後にKeyの作成を行います。
azureuser@kalilinux2:~$ ssh-keygen -t rsa azureuser@kalilinux2:~$ cat id_rsa.pub > authorized_keys root@kalilinux2:~# vi /etc/ssh/sshd_config --以下編集-- # Change to no to disable tunnelled clear text passwords PasswordAuthentication no ----------- root@kalilinux2:~# systemctl restart sshd
さて、このままでも利用可能ですが。
Kali Linuxは個人的にGUIで操作するのでVNCを利用し接続しましょう。
なんと!Kali Linuxは標準で起動してVNCを利用できる環境です。
azureuser@kalilinux2:~$ vncpasswd Using password file /home/azureuser/.vnc/passwd VNC directory /home/azureuser/.vnc does not exist, creating. Password: Verify: Would you like to enter a view-only password (y/n)? n
VNC Serverを起動します。
azureuser@kalilinux2:~$ vncserver :1
以上で、準備はできました。
上記のコマンドで起動した場合、待ち受けポートは5901 になります。
接続するためには、NSGの設定をする必要があります。
Azure側の準備もできたため。VNC Viewerを利用して接続します。
今回はRealVNC Viewerを使います。
https://www.realvnc.com/download/viewer/
Kali LinuxのIPとポート番号を入力します。
パスワードを入力します。
初回のログイン時には「Use default config」を押下します。
知っている人には見慣れた光景かもしれません。
unameの結果
これでGUIで利用する準備ができました。
あとは、ガシガシ利用しましょう。
まとめ
Kali LinuxがAzureに登場し、脆弱性診断を行う環境が簡単に作成できるようになりました。
これまで、オンプレで環境を用意し作業を行っていたと思いますが気軽に構築できるようになりました。
しかしKali Linuxは手軽に脆弱性診断を行える半面、強力な攻撃ツールにもなりえます。
そのため、正しい用法で利用しましょう。
ではでは