はじめに
前回は一台のElastic Compute Serviceで構成しました。これだけでは直接サーバーへアクセスすることになります。
そこで、Server Load Balancerを設置し拡張します。そしてSSL化も行います。
前回の確認
Elastic Compute Serviceを使ってWordpressを立ち上げるまでは下記を参考してください。
https://level69.net/archives/27903
Server Load Balancerの設定
Server Load Balancerを開きます。SLBの作成を開きます。
環境に合わせてリージョンを選択します。今回はECSがある日本を選択します。
インスタンス名を任意の名前を入力します。
スペックはトラフィックに合わせて選択します。
今回は全くないのでSmallを選択しています。
リソースグループを選択します。
内容確認して同意します。
ディスカウント効いてますね。たまにこういうディスカウントがあるのがAlibaba Cloud。
今回はSSL化も行うのでHTTPSを選択します。
ポートは443を入力します。
SSL証明書を設定します。
Alibaba Cloudでも証明書は発行できますが、無料のLet's Encryptを利用しています。
ちなみに著者は証明書発行にココをよく利用しています。
https://sslnow.ml/
Let's Encryptを利用するのでサードパーティの証明書のアップロードを選択します。
公開鍵証明書をコピペするかアップロードします。フルチェインの証明書をアップロードする必要があります。
秘密鍵もアップロードします。
バックエンドサーバーを設定します。VServerグループを作成します。
DNSは事前に設定しておきます。
https://level69.net/archives/27969
確認
そこで先ず、直接httpでECSへアクセスし設定を開きます。
httpsにアドレスを変更します。
設定後は何も表示されずアクセスできなくなります。
気にしないでください。
次に、対象ECSにSSHで接続しwp-config.phpの設定を行います。
最後の行を下記のように変更します。
$_SERVER['HTTPS']='on'; /** Sets up WordPress vars and included files. */ require_once ABSPATH . 'wp-settings.php'; define('FORCE_SSL_LOGIN', true); define('FORCE_SSL_ADMIN', true);
この設定を行わないと正しく表示されません。
(上手くできなかった場合は直接DBを設定する必要があるので面倒です)
まとめ
Server Load Balancerを追加してWordpressをSSL化しました。
簡単にSSL化を行えるので利用すると良いと思います。
Wordpressに限らずSLBは頻繁に利用するので触っておくと良いでしょう。