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Virtual WANを仮想ネットワークピアリングの代わりに使う

はじめに

VNet同士を接続する場合には仮想ネットワーク ピアリング(VNet peering)を利用するケースが多いと思います。

しかし、3つ以上のVNetを相互接続しようとすると、仮想ネットワーク ピアリングが複雑になったりします。

そこでもっと単純に運用したい場合に利用すると便利なのがVirtual WANです。

Virtual WANを利用すしVNetを仮想Hub追加することでハブスポークのネットワークが簡単に組めます。

今回試した構成図は以下です。東日本と北米東部にあるVNetを結び疎通が行えるか確認します。

リージョン毎にHubを用意していますが、ひとつのHubに接続することも可能です。

前提条件

事前に以下のものは作成しておきます。

  • 東日本にVNetを2つ用意し、それぞれに仮想マシンを構築する。
  • 北米東部にVNetを1つ用意し、仮想マシンを構築する。

構築

Virtual WANを構築することは簡単です。

入力することは名前ぐらいです。

VNet間で接続を行う場合は種類をStandardで作成します。

次にHubを作成します。

東日本を作成します。

同様に北米東部も作成します。

作成して完了するまで30分程度かかります。プロビジョニングに時間がかかるようです。

VNetをHubに追加

VNetをHubに追加していきます。

[仮想ネットワーク接続]→[接続の追加]を開きます。

各Hubにリージョン別に接続の追加を行います。

以上で単純な接続は完了です。

疎通確認

vwan-vnet-japaneast ↔ wan-vnet-useast

vwan-vnet-japaneast ↔ wan-vnet-japaneast2

vwan-vnet-japaneast2 ↔ wan-vnet-useast

疎通が問題なくできています。

日本と北米間では日本間に比べて高レイテンシーであることもわかります。

まとめ

Virtual WANを単純にVNetをつなぐためだけに設定してみました。とても簡単に接続でき管理するのも一元的に管理が行える利点があります。

Virtual WANにはほかにも様々な接続方法や機能があります。また、紹介したいと思います。

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